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【事例研究】フォーシーズンズがUGCをラグジュアリー化したSNS戦略

前回に引き続き、かつて日本ではInstagramなんて誰も見向きもしていなかった(それは言い過ぎw)時代に、すでに大成功をおさめていた事例を紹介します。今日はフォーシーズンズのUGC施策。

SNSにしか出来ないマーケティングってなると、UGC施策はやっぱ強いよね。

この記事は、2025年8月19日noteに投稿したものです。
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ざっくり言うと…

ラグジュアリーホテルの王者フォーシーズンズ。ここのインスタ運用は一言でいうと、UGCを高級ワインに熟成させる仕組み。
ゲストが投稿した写真をそのままリポストするんじゃなくて、ブランドトーンに合わせて再編集して流す。結果、アカウント全体が統一感バリバリなのに「生の声」もしっかり残るというチート状態。

仕組み

・統一ハッシュタグ → #FourSeasonsでゲスト投稿を回収。
・専任チームがセレクト → そのまま転載じゃなくて、色味や構図を調整して世界観を揃える。
・複数拠点でも一貫性 → 世界中にホテルあるけど、インスタ見てる人からしたら「一枚のアルバム」感覚になる。

要するに「世界中のフォーシーズンズ=一つの大きなブランド世界観」としてUGCを管理してる。これが強い。

データ的な裏付け

・2016年の調査で、フォーシーズンズのインスタUGC活用はラグジュアリーホテルの中でもエンゲージ率トップクラス。フォロワー数は当時150万以上に到達(2016時点)、今は減ったけ…、その当時はすごかったのだ。

https://www.instagram.com/p/DMsekRdunu0/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MXI0aTl2ZWxzdmkzZg==

・ショーティーアワード(SNS業界の賞レース)でもUGC施策が評価されていて「業界のベンチマーク」とまで言われてた。
・UGCを使ったキャンペーン(例えば#FSWineなど)で、ワインイベントの来場数や予約率も上がったという実例あり。

数字だけ見ても「ただの映えアカウント」じゃなくて、予約やイベント参加に直結してる

赤髪的ツッコミ

普通のホテルはUGCやるとこうなるんだよね。「色味バラバラ、構図バラバラ、結果アカウントが雑多な寄せ集め」…いやもう学級新聞かよって状態。
フォーシーズンズはそこを全部潰した。生の声は欲しいけど、ブランド格は絶対落とさないって鬼ルール。だからUGC比率が高くても、高級感は全くブレない。

真似したいなら…

  1. ハッシュタグを一本化。まずは「#ホテル名+memories」あたりで固定。
  2. 投稿を拾ったらそのまま載せず、編集基準を用意。青み強め、余白広め、人物は小さめみたいなガイドラインをチーム内で決めて揃える
  3. 月イチでテーマを設定。例:#HotelNameBreakfast で朝食フォーカス。これを拾って再編集するだけで統一感と旬ネタが同時に作れる。
  4. 再編集したUGCをオウンドサイトにも回収。インスタだけじゃもったいない。

結論

フォーシーズンズの強さはUGCをブランド編集の武器にしたこと。
赤髪的に言わせてもらうと、普通はUGCって雑多さとの戦いになるのに、ここはそれを逆手に取って、プロの編集でUGCをラグジュアリー化した
結果、フォロワー増える、予約につながる、ブランド格は落ちない…三拍子そろった完璧モデル。

「UGCは質ガチャだ」って思ってるホテル多いけど、ガチャを引いたあと編集で揃えればブランドの宝石箱になる。フォーシーズンズはそれを証明した。


執筆:赤髪 / SNS戦略家
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