【検証結果】Threadsでリンクを貼るとリーチは伸びない?アルゴリズムとユーザー行動を深掘り
目次
Threadsにリンクを貼るとリーチが下がるのは周知の事実。これに関して、徹底調査してみた。
この記事は、2025年9月7日noteに投稿したものです。
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1 リンクを貼るとリーチが落ちる説
- なぜThreadsでリンクを貼るとリーチが落ちると感じるのか?
- 現場で広がる「リンクは不利」という声
赤髪も実際に運用してて、いつも思う。リンクを貼った投稿だけ、やけに伸びない…。インプレッションが普段の半分以下に落ち込むことすらある。
アンケートを取ったら案の定、ほとんどみんな感じている。

しかもこれは日本だけの話だけじゃない。海外のマーケターも同じように声を上げている。たとえば、
- ある運用者は、普段6000〜9000ビューの投稿が、リンクを貼った途端1500ビューに激減した
- 日本でも「note記事やブログのリンクを載せたらリーチが止まった」という声が相次ぐ
つまり現場の共通体験としてリンクを貼ると不利という認識が広がっている。でもここで赤髪は疑うわけだ。
- 本当にアルゴリズムがリンクを嫌ってるのか?
- それともユーザーがリンク投稿に反応しないだけなのか?
- いや、単なる偶然のバラつきなのか?
体感だけで結論を出すのは危険だ。ファクトを見て、数値で検証して、初めて真実がわかる。
このリンク不利説の裏側にあるのは、アルゴリズムの罰なのか、人間の行動傾向なのか…。まずは、Metaの公式見解を掘り下げていこう。
2 Meta公式の発表
- モッセリさんの発言とMetaの説明
- アルゴリズム上のペナルティは無いという
赤髪が一番最初に確認したのは、本当にアルゴリズムがリンク投稿を嫌っているのかという点。ここはMetaのトップがどう答えているかを押さえないと始まらない。
InstagramとThreadsを統括しているアダム・モッセリさんは2024年末にこう説明している。
①Threadsではリンク投稿をアルゴリズム的にダウンランクしていない
②ただし、リンククリック自体には高い重み付けを置いていない
③さらにユーザーはリンク付き投稿に対して、いいねやコメントをしない傾向がある
2024年末
つまり公式は「リンクだからリーチを抑えているわけではない、単にユーザーが反応しにくいだけ」と主張しているわけだ。ふむ。
ここで赤髪はニヤリッ。だって言い換えれば、理論上ペナルティはないけど、実質的にはエンゲージメントが伸びないから結果的にリーチが落ちるってことではないか、、、
さらにモッセリさんは2025年春にもう一歩踏み込んで、こうも発言している。
①リンク投稿が正しく評価されるよう調整してきた
②ここ1か月ほどはリンクのパフォーマンスが以前よりも明らかに良くなっている
2025年春
そしてそして、Metaはリンク改善に向けて実際下記のような機能も追加してきた。
- プロフィールに最大5つまでリンクを設定できる機能
- 投稿ごとのリンククリック数を確認できる分析インサイト
ここから見えるのは「Metaは表向きリンクを差別していないと言いつつ、裏ではリンク投稿の評価が低すぎることに気づき、テコ入れを始めている」という現実である!そりゃそうだ、だってリンクを貼るとリーチが減るのは周知の事実なのだから!!
赤髪の結論はこうだ。
①アルゴリズム上の直接的な罰則は無い(という公式の主張)
②でもユーザーの行動傾向がリンク投稿を伸ばさない
③Metaもさすがにこの状況はまずいと思い始め、2025年に改善モードに突入(したパフォーマンスはある)
3 データと実態
赤髪がまず見るのは数字だ。体感とか雰囲気ではなく、データでどれくらい外部流入があるのか。じゃないと、あなたも納得しないでしょ?
ここでハッキリしているのは、Threadsの規模に比べて外部リンクからの流入は笑っちゃうくらい少ないということ。
①2025年6月のデータでは、Threads経由の外部サイト訪問は約2840万件
②これは前年同月の1510万件からは倍増している
③でも同じ時期のデイリーアクティブユーザーは1億1500万人規模!母数に対してはごくわずかすぎる。
SimilarWeb
要するに、ユーザーはリンクにほとんど流れてくれない。2024年はもっと厳しかった。
①当時はリンクプレビューが弱くて、ただURLが並ぶだけの見た目
②クリック数が伸びず、運用者からは「リンクは死んでる」という声が飛び交っていた
③実際に海外マーケターの中には「ビュー数が普段の4分の1に落ちた」とレポートする人もいた
ただし、2025年に入ってから明らかに変化がある。
☆モッセリさんが「ここ1か月はリンク投稿のパフォーマンスが改善している」と発言
①投稿ごとのリンククリック数が見えるインサイト機能を追加
②プロフィールに最大5つまでリンクを設置できるようになり、誘導設計がしやすくなった
赤髪の視点では、2024年はリンク投稿が冷遇されていた年で、2025年はMetaが本腰を入れて改善し始めた時代とハッキリ区切れる、、、(たぶん)
今は「リンクは弱い」という思い込みに縛られるのではなく、改善フェーズに一応あると信じようではないか。
数字で見れば外部流入はまだ小さいが、前年比で倍増しているのも事実。伸びしろがあるのは間違いない。
4 海外メディアの分析
赤髪が普段チェックしている海外のSNS関連メディアの見解もまとめておこうと思う。これがまた面白いのだ。
Social Media Todayの言い分
- 2024年末の記事でリンク投稿が本当に抑制されているのか議論があると指摘
- ただしモッセリさんの発言を引用し、アルゴリズムが直接ペナルティを与えているわけではないと書いていた
- 問題はユーザーの反応が低いことにある、と結論づけている
要は「リンク投稿は冷遇されてるように見えるが、それは人々がクリックもいいねもしないから自然に埋もれるだけ」という立場をとっている。
Engadgetの言い分
- 2025年7月時点で「Threadsユーザーは依然としてリンクをほとんどクリックしない」とバッサリw
- 数字で言えば、2025年5〜6月期の外部流入は約5180万件に増加
- ただしユーザーベース3.5億人規模に対しては微々たるもの
- 結論としてThreadsは会話やコミュニティ形成には強いが、外部サイトへのトラフィック源としては弱いと断じている
赤髪としては「改善してるけど、まだ弱い」という冷静な評価にうなずくしかない。だって、私もそうなのだからー!!!!
まとめると、
- Social Media Todayは、ユーザー行動が原因説
- Engadgetは、リンク流入は依然弱い説
共通してるのは、リンク投稿を戦略的に使う必要があるという点。
5 リンク先の種類ごとの違い
赤髪がいちばん気になっているのは「リンク先の種類で差があるのか?」ということ。だってマーケターの肌感覚だと「YouTubeは嫌われてる気がする」とか「noteは軽く見られるのでは?」みたいな話、めちゃくちゃ出てくるからねー。
YouTubeリンク
競合する動画プラットフォームだから嫌われるのでは?という疑念が根強い。ただしMeta側の公式発表では「特定ドメインを差別している事実はない」と断言している。
実際に検証しても、リンク先がYouTubeだから特別に落ちるというデータは出ていない。どんなリンクでも基本リーチは落ちる。問題は単純で、動画を見に行くためにアプリを離脱したがらないユーザーが多いことなのではないか?
結論としてYouTubeだから不利ではなく、動画視聴という重い行動に人が動かないだけ。
Instagramリンク
- 同じMetaのサービスだから有利かと思いきや、実態は外部リンク扱い
- ThreadsからInstagramに飛ばすと、結局アプリを跨ぐことになる
- 海外でも「インスタに誘導しようとリンクを貼ったが、ほとんど移動してくれなかった」という報告あり
- 同じMetaだから助け合えるのではなく、アプリ間を超える摩擦があるという理解の方が正しい
noteや個人ブログリンク
見た目の弱さが最大のネック。Threadsではリンクプレビューが地味だから、ブログURLがただ並ぶだけでスルーされやすい。
国内では、note記事を貼ったらリーチが止まったという声が目立つ。
- ユーザーからすると「後で読もう」と思っても結局戻らない。結果としてクリック率が低く、アルゴリズム上の評価も下がる
- 個人ブログの場合はなおさらで、ドメインの信頼性が弱いと「開かれない→数字が伸びない」という悪循環になりがち
共通して難しい点
- リンク先の種類そのものより、外部に飛ばすという行為が摩擦を生む
- Threadsの利用者は今この場でスクロールして楽しみたい人が多く、離脱意欲が低い
- だからリンク付き投稿は全般的にいいね・コメントが少なく、結果的にリーチも落ちる
赤髪の結論はシンプルだ。
- YouTubeでもnoteでも、特別嫌われているわけじゃない
- 問題はリンク投稿全般に対してユーザーが冷たいという共通構造があるということ
- 種類で差を気にするより、どう本文で興味を引いて、どうダウン率を小さくするかが勝負
6 Metaの戦略的背景
Threadsのリンク問題を考えるとき、どうしても無視できないのがMeta全体の歴史だ。FacebookやInstagramで外部リンクがどう扱われてきたかを振り返ると、Threadsの今がかなり読み解ける。
Facebookの外部リンク冷遇の歴史
2023年時点でFacebookフィードに出る投稿のうち、外部リンクを含むものはわずか2.7%。のこり97.3%は写真や動画、テキストなどアプリ内で消費されるコンテンツだった。外部リンク投稿はユーザーの滞在時間を短くするため、結果的に露出が減っていった。
公式には「リンクを抑えていない」と説明されてきたが、データ的に外部流入は完全にマイナーな存在。
この数字を見れば一目瞭然。Metaは外部サイトに人を送ることに積極的ではない。
Instagramの文化
- Instagramではそもそも投稿本文にリンクを貼れない仕様
- リンクはプロフィールやストーリーズに制限され、常に摩擦が大きい
- プラットフォーム内で完結させる設計思想が根本にある
この流れをThreadsに持ち込んだと考えると、リンク投稿が不遇に感じられるのも自然だ。
Metaの思想
赤髪が感じるMetaの根本思想はこれだ。
- ユーザーをできるだけ自社アプリ内に留めたい
- 滞在時間が長ければ広告露出も増える
- 外部リンクはその逆で、ユーザーを外に逃がすから歓迎されない
つまりThreadsのリンク不利問題は、単なる不具合じゃなくMetaのDNAに近い。昔っからそうなのだ!!
とはいえ改善の兆しも、、、
- Threadsでは2025年に入り、リンククリック数の分析機能やプロフィール複数リンクが追加
- Meta自身も「リンクを完全に無視するのはまずい」と考え始めたサイン
- 背景には各企業や発信者からの「流入が取れないと使えない」という圧力もあるのだろう
常に「外部リンクはボーナス程度」と割り切って戦略を組むのが現実的だ。
7 運用者が取るべき対策
赤髪がThreadsで外部リンクを扱うときに意識しているのは、アルゴリズムに頼らず、人間の行動心理を設計すること。リンクは摩擦が大きい分だけ戦略的に使わないとすぐ死ぬ。じゃあ具体的にどうすればいいのか、ポイントをまとめる。
リンクの貼り方と配置の工夫
- 投稿の冒頭にいきなりURLを貼るのはNG。ユーザーは最初の数秒で読むか読まないかを決めるので、まずは文章や画像で引き込む
- 本文で問題提起や結論を提示し、自然な流れでリンクを置くとクリック率が高まる
- 投稿直後にURLを出さず、数時間後にリプライで補足する手法を試す運用者もいる。アルゴリズムの直接効果というより、タイムライン上で二度露出を作る意図だ
赤髪の体感でも「先に価値→後からリンク」の方が圧倒的に反応が良い。
プロフィールリンク誘導の活用
- Threadsは2025年からプロフィールに最大5つまでリンクを置けるようになった
- 「詳細はプロフィールへ」と一度ワンクッションを挟むと不思議と嫌われにくい?知らんけどw
- リンク集ツールを挟むのも手だが、クリック率を測れるようにUTMパラメータを付与するのもおすすめである
つまり投稿内リンクとプロフィールリンクをセットで考えることが重要。
投稿本文で価値を完結させる設計
- リンクだけに価値を丸投げするとリーチは止まる
- 本文で7割は渡してしまい、残り3割を「もっと知りたいならここから」で繋げる
- 具体例や数字を出すと「リンクを踏む理由」ができやすい
赤髪の鉄則は「リンクを踏まなくても読んで良かったと思わせること」。その上で興味が深まった人をリンクへ導く。
計測とA/Bテストの実践
- Threadsのインサイトで「リンククリック数」が見えるようになった。これを使わない手はない
- 投稿内容を変えずに「リンクあり」と「リンクなし」を同じ時間帯に比較してみる
- 指標はインプレッション、到達アカウント、クリック率、遷移先での滞在時間。この4つを追う
- 例えば朝8時と夜20時に同テーマでテストすれば「時間帯でどれくらい変わるか」が見える
数字で見て改善する習慣を作れば、「なんとなくリンクは伸びない」という感覚から卒業できる。
リンク投稿は弱いのではなく雑に扱うと弱いだけ。配置・プロフィール導線・本文設計・計測、この4点を押さえれば十分に戦える。
まとめと展望
赤髪がここまで掘った結論を整理すると、Threadsのリンク投稿は「アルゴリズムに罰されているわけではないが、いかんせん伸びにくい」という立ち位置だ。
現時点での結論まとめ👇🏻
- 公式発表ではアルゴリズム上のペナルティは存在しない
- ただしユーザーがリンク投稿に反応しないため、結果的にリーチは落ちやすい
- 2024年はほぼ冷遇モード、2025年は改善の兆しが見えている
- 数字で見ても外部流入はまだ小さいが、前年比では倍増しており伸びしろはある
今後のアルゴリズム変更への備え方👇🏻
- Metaは自社アプリへのユーザー滞在を最優先にするDNAを持っている。この前提は変わらない
- だから将来的にリンク投稿が完全に優遇されることは考えにくい
- ただし企業やクリエイターの声を無視できず、最低限の改善は続く可能性が高い
- 運用者としては「リンクは常に揺れる地盤」と考え、短期的な実験を繰り返し続けるしかない
要するに「一度の成功法則に固執せず、環境が変わる前提で柔軟に動け」が鉄則。
リンク投稿とどう付き合うべきか
- リンクを主役にせず、あくまで「補助線」として使う
- 本文で価値を渡し切った上で「もっと知りたい人はどうぞ」と自然に誘導する
- プロフィールリンクや複数リンク機能をフルに使い、リンク導線を分散させる
- 定量的なA/Bテストを習慣化し、感覚ではなく数字で判断する
赤髪的にはこうだ。リンク投稿は「弱いから避ける」ではなく「弱い前提で設計する」もの。今は改善の追い風が吹いているから、むしろ実験するなら絶好のタイミングだ。
執筆:赤髪 / SNS戦略家
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