【売上倍増】世界各国で注目されるSNSマーケティング
目次
世界各国では、それぞれの文化や市場特性に応じた独自のSNSマーケティング手法が繰り広げられいます。私は普段、世界中を旅してまわっているからこそ、各国のSNS運用の違いを嫌というほど感じてきました。そこには驚きと学びが多く存在します。そもそも私が世界を旅してまわっているのは、国ごとのマーケティング手法を体感したいからというのが最も大きな理由です。この記事では、地域ごとの特徴や具体的な成功事例、さらに注目すべき最新トレンドを深掘りしながら説明します。
1. アメリカ:エンタメ・ストーリーテリングの最前線
特徴
アメリカでは、感情に訴えるマーケティングが主流です。ドラマっぽい動画や、再現動画や、ビフォアフ系や、料理を作っている様子などです。特に、TikTokやInstagramリールなどのショート動画プラットフォームで、共感や笑いを生むコンテンツが高いエンゲージメントを得ています。まさにその流れがまんま時間遅れで日本マーケ業界に輸入されているなーと感じます。
成功事例
- ドリンクブランド「Prime」:TikTokでインフルエンサーを起用し、「ストーリーテリング動画キャンペーン」を展開。例えば、1本の動画で”仲間と分かち合う楽しさ”を描き、視聴者の共感を呼びました。この取り組みにより、売上が50%増加。
- Nike:Instagramリールで「日常の中でのアスリートの瞬間」をテーマに、リアルな体験を共有。これにより、20万人以上のフォロワーを獲得し、ブランドの親しみやすさを向上。
トレンド
- TikTokでの「教えて系動画」や「ライフハック系動画」が急成長。
- Instagramの「コラボ投稿」を活用したインフルエンサーコラボ。
ポイント
アメリカ市場で成功するには、感情を揺さぶるコンテンツと、視聴者が”参加”できる体験型のマーケティングを組み合わせることが重要です。親近感のあるテーマや日常に溶け込むユーモアを取り入れることで、エンゲージメントがさらに向上します。
2. 韓国:K-POP流のファン参加型マーケティング
特徴
韓国では、ファンダム文化がSNSマーケティングの中心にあります。K-POPアイドルが活用するファンとのインタラクティブな取り組みが、他業界にも広がっています。
成功事例
- BTS(防弾少年団):専用アプリ「Weverse(ウィバース)」を使用し、ファンがアーティストに直接メッセージを送れる仕組みを導入。また、ライブ配信(ウィバースのライブ配信はウィラと呼ばれています)で新曲制作の裏側を公開し、アクティブユーザー数が1,000万人を超える大成功を収めました。
以前まっけんゆうさんが、YouTubeライブをしていたときにスタッフがスパチャして、まわりを扇動してたって噂があったよね。自社で作っているアプリならライブ配信のときのコメントをAIが自動で大量にするとか全然できる世界線だよね… - Laneige:TikTokで「リップダンスチャレンジ」を開催。BTSの楽曲を使用し、ユーザーがオリジナルのダンスを投稿する形式で、150万人以上が参加。
トレンド
- TikTokやInstagramでの「チャレンジ型キャンペーン」。
- ファンアートコンテストや商品開発のコラボレーション。
ポイント
韓国のマーケティングで成功するには、ファンをブランドの「共創者」として巻き込む姿勢が鍵です。ユーザーに特別な役割を提供し、参加意欲を引き出すことで、ファンが自らブランドの広報役となる仕組みを作り出せます。
3. 中国:WeChatとRED(小紅書)のエコシステム
特徴
中国では、FacebookやInstagramは使用できないため、独自のSNSプラットフォームが主流です。WeChatや小紅書(RED)は生活や購買行動に密接に結びついています。どちらも日本人もダウンロードできます。特にREDは、インフルエンサーもネタ探しによく使用しています。ぜひ使ってみてください。日本の同業リサーチよりも楽しいかも!
成功事例
- Perfect Diary:REDでの「リアルなレビュー投稿」を活用し、ターゲット層の信頼を獲得。例えば、20代女性ユーザーが実際の使用感を動画で紹介し、商品ページへのクリック率が60%上昇。
- Nike China:WeChat内で、シューズのカスタマイズプログラムを提供展開。これにより、ユーザー体験が向上し、1週間で20万足を販売。
トレンド
- WeChatミニプログラムを活用したオンラインクーポン配布。
- REDでの「ビジュアル重視のキャンペーン」。
ポイント
中国市場では、ユーザーの信頼を勝ち取るために、実体験に基づくコンテンツが欠かせません。さらに、プラットフォームごとの特性を理解し、ターゲットに合ったフォーマットやメッセージを選ぶことが成功を引き寄せるポイントです。
4. ヨーロッパ:エシカル消費とローカル重視
特徴
ヨーロッパでは、環境意識やサステナビリティがマーケティングの中心テーマとなっています。エシカルなブランドメッセージが顧客の共感を呼びます。
成功事例
- La Bouche Rouge:再利用可能なパッケージと持続可能な製品設計をアピール。Instagramで「使い捨て文化からの脱却」をテーマにしたキャンペーンを展開し、フォロワーが3倍に増加。
- Stella McCartney:TikTokでエシカルファッションを訴求する動画シリーズを公開し、再生回数は1億回以上に達しました。視覚的に魅力的なデザインとメッセージ性がユーザーを引きつけました。
トレンド
- サステナブル製品のメッセージ性を強調した投稿。
- 地域密着型のインフルエンサーとのコラボ。
ポイント
ヨーロッパでのマーケティング成功のカギは、透明性と一貫性です。環境や社会に配慮したメッセージを発信し、企業の理念を体現することで、消費者の信頼と支持を得ることができます。また、地域ごとの価値観に根ざしたローカライズ戦略を採用することで、さらに親和性が高まります。
5. インド:モバイル主導のWhatsAppマーケティング
特徴
インドでは、インターネット利用の多くがモバイル経由で、WhatsAppがSNSとしても広く使われています。インドでは2023年3月末、モバイルインターネットサービスの加入者数は約8億4,731万人に達しています。通常、月額約200~500インドルピー(約300~900円)でスマートフォンをフル活用できます。ちなみにフィリピンも高くても月2000円程度。
成功事例
- Meesho:ShoppeやLazadaみたいなアプリ。日本でいうと日用品でもなんでも買えるSHEINみたいなアプリ。WhatsAppでの「クーポンコード付きプロモーション」を実施。視聴者はプロモーションメッセージを簡単に共有でき、結果として販売数が2倍に。日本で例えるなら、LINEで全国民にSHEINの20%オフクーポンが配られまくるイメージ。
- Amazon India:WhatsAppを利用したカスタマーサポートを提供し、問い合わせ対応時間を50%短縮。
トレンド
- WhatsAppでの双方向コミュニケーション。
- TikTokやInstagramリールでの短尺動画の活用。
ポイント
インド市場での成功には、モバイル向けのシンプルで効果的なアプローチが必要です。簡潔なメッセージや視覚的に魅力的なクリエイティブを活用し、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを重視することで、信頼とエンゲージメントを構築できます。
6. 東南アジア:ライブコマースの急成長
成功事例
- Shopee:東南アジアで人気のEコマースプラットフォーム。ライブ配信機能「Shopee Live」を活用し、ブランドや個人セラーがリアルタイムで商品を紹介。セールイベント期間中には、数百万の商品が数分で売り切れることもあります。
- Lazada:Alibaba傘下のEコマースプラットフォームで、ライブコマース機能「Lazada Live」を提供。特にフラッシュセールや割引クーポン配布の仕組みがユーザーを引きつけ、大規模セールイベントでは参加者数が数千万人規模に。
トレンド
- TikTokショッピングやFacebookライブでの販売。
- 視聴者参加型のライブ配信。
ポイント
東南アジア市場では、リアルタイムでのやり取りが消費者との信頼を深める鍵です。特にライブコマースでは、視聴者のコメントに即時対応するなど、双方向性を意識した配信が効果を発揮します。視覚的な魅力や時間限定のオファーを活用することで、購買意欲をさらに高めることができます。 東南アジア市場では、リアルタイムでのやり取りが消費者との信頼を深める鍵です。特にライブコマースでは、視聴者のコメントに即時対応するなど、双方向性を意識した配信が効果を発揮します。視覚的な魅力や時間限定のオファーを活用することで、購買意欲をさらに高めることができます。
まとめ
国や地域ごとに異なるSNSマーケティング手法は、それぞれの文化や市場特性を反映しています。自分のビジネスやターゲットに合った手法を取り入れることで、より効果的なキャンペーンを展開できます。
次回はさらに細かい事例や具体的な戦略について深掘りしますので、お楽しみに!