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リッツ・カールトンが仕掛けたUGC戦略|#RCMemoriesで世界を動かす方法

SNSマーケティングの世界で1年前は江戸時代、3年前は原始時代…なんてよくいってるおいどんです。ですが、Instagramは10年以上前から存在する。

今日は昔を振り返ろう企画!10年以上前のリッツカールトンのSNS施策を紹介します。

この記事は、2025年8月19日noteに投稿したものです。
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「RC Memories」って何?

リッツカールトンが2014年にぶち上げたUGC施策。名前からして「リッツの思い出全部持ってこいや」って感じ。#RCMemoriesってタグを一本化して、世界中のゲストの投稿を吸い上げ、自社サイト「Your Memories」でガッツリ公開。

赤髪的に「SNS投稿がブランド資産化する瞬間」を最初にやってのけた代表例だと思ってる。

仕組みが地味にえぐい

これが普通の「インスタに投稿してね〜」キャンペーンと何が違うかというと…

・タグ一本化 → 世界中のリッツで共通。バラけさせない。
・自社サイトで回収 → InstagramやTwitterの投稿を埋め込んでギャラリー化。オウンド資産にしちゃう。
・利用規約で二次利用OK → 投稿したら広告や広報に使える。だから堂々と再編集できる。 ※参考サイト
・派生企画 → 「Six Word Wows(6語で思い出書いてね)」とか「Memories in 6(6枚写真でストーリー作ってね)」みたいな遊び心を定期投入。

つまり、UGCをただ拾うだけじゃなくて、量を集める→整理する→物語化する→再利用するまで全部仕組みにした。これが本当にヤバい。

数字で言うとどうなん?

数字がえげつない。

・2015年時点でTwitter投稿1万件、Instagram投稿2万3000件突破。
・総インプレッション数5億超え。
・投稿の95%がゲスト発信。リッツ本体の発信は5%だけ。つまり「客が勝手に宣伝してくれる地獄の装置」。
・リッツの公式Instagramでも#RCMemories投稿1200件以上を収蔵済み。

これ、ラグジュアリーホテル界隈でも異例。普通はブランドが主導して「俺たちの世界観」を押し出すのに、リッツはゲストの声をそのままブランドの顔にした。

進化が面白い

2018年からは「ただの投稿企画」じゃなくなった。リッツのスタッフが現地体験そのものをRC Memoriesとして企画。

例えば…
・地元の味を無料で体験させる
・小さな演奏会をサプライズで開催
・部屋にワンポイントのおもてなしを置く

その結果投稿したくなる瞬間をホテルが生産するようになった。つまり、UGCを待つんじゃなくて、UGCのネタを自前で作る。これ、もはやUGCのインフラ事業…。

辛口ポイント

・タグ乱立はカス。リッツが一本化したのに、他のホテルが「#◯◯思い出」「#◯◯旅行」みたいにバラバラやってるの見ると失笑モノ。
・ただのリポスト連打はブランド格が下がる。リッツはちゃんと再編集して色調もトーンも揃えてた。

真似したい人への赤髪的ロードマップ

1 タグは一本に決めて全館で露出。チェックイン時に紙でも渡す。
2 自社サイトにギャラリー作る。最初はノーコードUGCツールで十分。
3 月イチで「6語ストーリー」みたいな小企画を回す。投稿のハードルを下げるのがポイント。
4 現地で体験仕込む。地元の朝食パン無料、夜の乾杯ドリンクサービス、撮影映えするスポットライトアップ。こういうのが「投稿したくなる」種になる。

最後に

RC MemoriesはただのSNS施策じゃない。ゲストの思い出を「ホテルのアルバム」に変換して、それを何年も積み上げる仕組み。数字で見ても成果が桁違いだし、体験設計にまで踏み込んだのは神ムーブ。

赤髪的に言わせてもらうと「UGCを拾うんじゃなくて、UGCを育てる」って思想が肝。これを真似すれば、中規模のホテルでもブランドの信頼度と集客は確実に跳ねる。


執筆:赤髪 / SNS戦略家
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