Open AI Soraを使ってみた正直な感想
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最近、ChatGPT Proにアップグレードしてテンションが上がっている私ですが、「Sora」という動画生成系のAIツールを見つけたので試してみました。もともとChatGPT Proは月額3万円というなかなかの料金設定ですが、その中でSora使い放題という謎の特典(?)があり、せっかくなのでいじってみたわけです。
結果は…うーん、正直に言うと「特別な感動」はなかったです。
他の動画生成ツールとの違い
Soraを触ってみて、ほかの動画生成ツールと比べて「めちゃくちゃ異なる」点があったかというと、そこまで大差は感じませんでした。ただ、いくつか「これってSora独自?」と思えるポイントはありました。
- UIがシンプルで見やすい:
ごちゃごちゃと余計な機能が並んでいないので、直感的に使える感じがあります。 - 余計な機能がない:
何かを試そうとしたときに、カオスなメニューに迷い込むことがない。多機能は多機能でいいけど、Soraは必要最低限感が強くて、シンプルな使い方なら迷子にならない印象。 - ゲームや美少女系用途よりも、一般的な活用重視?:
AI動画生成ツールって、アニメ風美少女やゲーム関連キャラを動かす系が多いイメージですが、Soraはより汎用的な動画生成を目指している雰囲気でした。
上記の点は、私が「他とちょっと違うかも」と思ったところですね。実際、下記のプロンプトで仕上がった動画を見てみたけど、クオリティはほかの動画生成サービスと似たり寄ったりなレベル感。この技術自体はすごいし、ChatGPTの料金内で使えるのは便利だけど、「なんだとー!」的な驚きはないってこと。
▼プロンプト
「広大なコスモス畑の中、夕焼け色に染まる空を背景に、白いワンピース姿の赤いロングヘアの少女が背中を向けて走っている。柔らかな風が少女の髪を揺らし、夕陽がその輪郭を美しく照らす。映像は静かに少女の後ろ姿を追いかけ、ドラマチックで映画的な雰囲気を演出する。」
Soraだけで視聴者を満足させられる1本の動画を完成させるのは厳しいかも
まだ現時点では、かなり専門的な内容をプロンプトに書いて、それをそのまま動く動画に落とし込むのは苦手っぽいです。YouTube用に書いた台本を読み込ませてみても、何だかエラーを含む「何コレ?」動画が出来上がることも。動画用のプロンプトの書き方を身に着けてることから始めなきゃ。
結局、「理想の美少女キャラをちょっと動かす」とか、「YouTubeのエンドカードで流しておく数秒の動き程度」には使えそうですが、本格的な業務活用となるとハードルが高い印象です。たとえば、YouTube動画の終わりに「チャンネル登録ボタン」表示中の背景動画として、サクッと作るくらいなら悪くはないかもしれないけど、それ以上の利用価値を感じるかは微妙です。
ChatGPT Pro契約のついでだけど…
Sora使い放題ということでChatGPT Pro(月額3万円)を契約してみたけれど、Sora自体にそこまで感動はなかったです。むしろ、ChatGPT Proでの文章生成性能の向上に感動してる状態。
他の文章生成AI、たとえばGoogleのGeminiやX社のGlockも試してみたのですが、今のところ圧倒的に仕事に使いやすいのはChatGPT Pro。料金が高い分、納得いく文章生成ができて、その恩恵が日々の作業効率アップに直結しています。
Soraに関しては、「わざわざこれで生成するより、フリー動画素材サイトからゆっくりイメージに合う動画を探すほうが実用的じゃない?」と思うほど。クリエイターが業務を楽にするための使用って方向性で考えると、「台本→アバター→動画化」の流れがスムーズなHeyGenみたいなサービスの方が便利かも。
まとめ
- Sora:UIはシンプルで扱いやすいが、専門的な動画生成は今のところ厳しい
- 利用価値:簡易的な短い動画(エンドカード素材レベル)程度
- ChatGPT Pro:Soraより文章生成性能の方が価値大
- 将来性:もしかしたら今後アップデートで化けるかもしれないが、現時点では仕事に積極的に使う予定なし
結局、Soraは私にとって「使わないかな(笑)」という結論になりました。動画生成系のAIには今後大きな伸びしろがあると思いますが、現段階ではSoraより他のツールや素材を活用するほうが実務的だと感じています。