イーロン・マスク、OpenAI買収提案でテック業界に激震
目次
AI業界の巨人、イーロンが再び大きな話題を提供してくれました。世紀の大富豪たちの痴話げんか…彼が率いる投資家グループが、OpenAIの非営利部門を974億ドル（約14兆8000億円）で買収しようと提案したのです。このニュースは、まるでハリウッド映画の一幕のように、テック業界を賑わせています。イーロンは「オープン化」「非営利化」「安全対策」を正論として掲げているけど、そんなの建前。買収したらXと統合させてゴリゴリ営利に使うのは分かり切ってる。
かつて、OpenAIのビジョンは明確だった。—「すべての人々に恩恵をもたらす安全な人工知能を開発すること」。人工知能が人類に脅威を与える可能性について誰よりも心配していたイーロンにとって、OpenAIは重要なプロジェクトだった。彼は個人的に1億ドルを寄付し、テクノロジーの透明性を保ちながら社会全体が恩恵を受けられる形でAIを進化させるために、他のメンバーと手を取り合っていたはず。設立時の発表文では、イーロンとサムの連名で「AIの恩恵を全人類が享受できる未来を実現するために」取り組むことが宣言された。この発表は、テック業界に大きな反響を呼び、多くの研究者や技術者がOpenAIに集結するきっかけとなった。なぜこうなってしまったのか。
OpenAIとは？
まず、OpenAIについて簡単におさらいしよう。2015年、アルトマンとイーロンを中心に設立されたOpenAIは、人工知能（AI）の研究開発を目的とした非営利団体としてスタートしました。しかし、最近は営利企業への転換を進めており、その動きが今回の騒動の火種となっています。
イーロンの提案とアルトマンの反応
イーロンの買収提案に対し、OpenAIのCEOであるアルトマンは即座に反応。X（旧Twitter）上で「結構です。でも望むなら、私たちがXを約15兆円（97.4億ドル）で買います」と皮肉たっぷりに返しました。Xではなく「Twitter」を買収しましょうかと提案するあたりが皮肉レベル高い。それに対してイーロンは「ぺてん師(Swindler)」とリプする始末（笑）
このやり取りは、まるでテック界の巨人たちの舌戦を見ているかのようで、業界内外で大きな注目を集めています。イーロンはいつもあちらこちらで歓声と罵声を沸き起こす天才すぎる。
背景にある対立と法的闘争
実は、イーロンとアルトマンの間には、OpenAIの方向性を巡って深い対立が存在します。この対立は、OpenAIの非営利から営利への転換と、マイクロソフトとの提携を巡るものです。これに対し、法的措置を取るなど、両者の対立は深まっていました。
対立の背景
2015年、イーロンとアルトマンは、人類全体の利益となるAIの開発を目指して、非営利団体としてOpenAIを共同設立しました。しかし、AI研究の進展と資金需要の増大に伴い、OpenAIは2019年に営利部門を設立し、マイクロソフトからの多額の出資を受け入れました。これにより、OpenAIは非営利から営利へとシフトし、マイクロソフトとの関係を深めました。
法的措置
2024年2月、イーロンは、OpenAIとアルトマンに対して訴訟を提起しました。訴状では、OpenAIが当初の非営利目的から逸脱し、マイクロソフトの利益を優先していると主張しています。具体的には、OpenAIが開発した技術をオープンソース化せず、GPT-4の内部構造を非公開としたこと、そしてマイクロソフトに独占的なライセンスを供与したことなどが挙げられています。
訴訟の取り下げ
しかし、2024年5月、イーロンはこの訴訟を突然取り下げました。取り下げの理由は明らかにされていませんが、専門家の間では、訴訟の継続がイーロン自身の事業や評判に悪影響を及ぼす可能性を考慮したのではないかといわれています。
現在の状況
この対立を経て、イーロンは自身のAI企業であるxAIを設立し、独自のAI開発を進めています。一方、アルトマン率いるOpenAIは、マイクロソフトとの提携を強化し、AI技術の商業化を推進しています。ふたりのビジョンの違いは、AI業界における倫理と商業化のバランスを巡る議論をさらに活発化させています。
AI業界の未来を巡る攻防
今回の買収提案は、AI業界における倫理と商業化のバランスを巡る議論をさらに活発化させています。イーロンの狙いは、OpenAIを再び非営利の研究機関として位置づけ、人類全体の利益を追求することにあるとされています。一方、アルトマンは、営利化を通じてAI技術の発展と普及を加速させることを目指しており、両者のビジョンの違いが鮮明になっています。
サム・アルトマン
シリコンバレーでのアルトマンのあだ名は「ペーパーカット」 直接的な嫌がらせはしないが、ちょっとした一言で相手をジワジワと追い詰める。通常ペラペラと柔らかな紙でも、そのエッジの部分がナイフのように肌を掠めれば切り傷を生じる。それが致命傷化することは有り得ないが、不快な痛みを伴うのは確かだ。そのペーパーカットが一度や二度なら我慢できる。しかし何度も続いて繰り返されると、誰でも最後には苦痛に耐えきれなくなって感情が爆発する。このペーパーカットな性格のせいで2023年11月17日に一度OpenAIの社長を解任されている。「あなたはクビです」といわれたアルトマンは「僕に何か手伝えることある？」と爽やかに返した。まじ計り知れない男だぜ。 ※2023年11月21日に社長復帰、取締役会に復帰したのは2024年3月8日
アルトマンは本来頭の回転が速くて口が上手い。大口投資家を相手にしても動じない。立て板に水のピッチトーク（自分の会社を売り込むスピーチ）を得意とする男だ。あのYコンビネーターのポール・グラハムは、19歳のアルトマンと会ったとき「彼と出会って3分以内に、「ああ、これがビル・ゲイツが19歳のときの姿か」と思った」と振り返っています。また、ポールはアルトマンのことを「彼を食人族の島にパラシュートで送り込んで5年後に戻ってきたら、彼はその島の王になっているだろう。」とも語っています。日本でも多くの人が使う、Airbnb、Dropbox、StripeはすべてYコンビネーターでスタートしました。YCはシリコンバレーの中心であり、その最も中心にいるリーダーこそが28歳になったアルトマンだったのです。彼は極めて交渉上手。あるときは、150億円規模の問題をたった30分の電話で解決したとも聞きます。
余談ですが、10代のころ彼はカーゴショーツを愛用していました。
彼が19歳の時につくったLoopt。iPhoneがこの世に生まれる前の話です。
私が最も好きなアルトマンの言葉は「ほとんど妄想の域に達するほどの自己信念を持つべきだ」です。
イーロンとアルトマンの比較
まとめ
イーロンとアルトマン、二人のテック界の巨人が繰り広げるこのドラマは、AI業界のみならず、世界中の注目を集めています。今後の展開から目が離せません。
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