抱きしめるとコーラがもらえる!? コカ・コーラの“感動マーケティング”に涙
目次
はじめに
みなさん、コーラは好きですか?
Open a Coke, Open Happiness.
コーラを開けることは、幸せを開くことだ。
コカ・コーラ社がキャンペーンで使用した言葉
コカ・コーラ社のCMや広告では、友人や家族と一緒にコーラを飲むシーンなどを通じて、コカ・コーラ=ハピネスを分かち合うきっかけというブランドイメージを世界中に広めている。
コカ・コーラといえば、世界中で愛されるジュース。実はその裏に、とびきりユニークな“感動マーケティング”が数多く存在する。今回は、同社が行ってきた「ちょっと泣けちゃう」「思わず笑ってしまう」そんな事例をご紹介。
読んだあとには「コカ・コーラを片手に誰かとハッピーをシェアしたい!」と思うこと間違いなし。かくいう私もコーラを飲みながら、この記事を書いている。さて、どんな施策が登場するのか?ワクワクしながら進んでみよう!

尚、このnote記事は、2025年3月16日のInstagramLIVEで話したことを自らの手によって文字にまとめたものである。
この記事は、2025年3月16日noteに投稿したものです。
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ハピネスマシンとは何をする装置でしょう?
まずは第一問。2010年、アメリカ・ニューヨークの大学キャンパスに突如出現した自販機「ハピネスマシン」。これにはちょっとした仕掛けがあった。ズバリ、どんな仕組みだったのでしょうか?
選択肢
- ボタンを押すとシュワシュワ音楽が流れるだけ
- 自販機の中に人が入っていて、サプライズで何かが出てくる
- 一定回数買うとポイントカードが発行される
さて、あなたの答えは?
解説
正解は2. 自販機の中に人が入っていて、サプライズで何かが出てくる でした。「ハピネスマシン」では、ボタンを押すとコーラだけでなく、風船や花束などのサプライズアイテムがタダで飛び出してくる。しかも、自販機内部に隠れていたスタッフが学生の様子を見ながら手渡しでアイテムを出す仕掛け。驚いた学生たちの笑顔を撮影し、その映像をSNSやYouTubeにアップして大きな話題を呼びました。
マーケティングの狙い
- 驚きと喜びを誘うことで、口コミ(バイラル効果)を狙う
- SNSでの拡散を前提に、見る人にも幸せを共有
- “コカ・コーラ=ハピネス”というブランドイメージを更に強化
このハピネスマシンキャンペーンでの大成功をきっかけにコカ・コーラ社がSNSに投じる予算は跳ね上がったという噂です。
https://youtube.com/watch?v=lqT_dPApj9U%3Frel%3D0
↑途中、出口から手が出てきて💐渡すシーンが好きw(0ː47秒)
1人じゃ開けられないコーラは何のため?
次に紹介するのは、なんと1人ではフタを開けられないという不思議なコーラ。コロンビアの大学内で無料配布されたこのボトルには、ある大事なテーマが隠れています。さて、そのテーマとは何?
選択肢
- ひたすら筋トレさせるため
- その場で新しい友達ができるようにするため
- 特殊な調味料で味変するため
解説
答えは2. その場で新しい友達ができるようにするためです。
実はこのボトル、もう一本のボトルのフタと合わせないと開きません。つまり「ごめん、ちょっと手伝ってもらっていい?」と話しかけざるを得ないわけです。新入生同士が初対面でも自然と会話して仲良くなれるように、という“仕掛け”でした。
マーケティングの狙い
- コミュニケーションのきっかけを強制的に作り出し、ハピネスを共有
- 世界中のメディアで「微笑ましい企画」と報道され、企業イメージアップ
- 「1人ではなく誰かとシェアするコーラ」というメッセージを徹底


ハグミー自販機のもらい方は?
シンガポールの大学に登場した赤い自販機。そこには「Hug Me(ハグして)」の文字が……。コーラをゲットしたい人は、いったい何をするとコーラが出てくる?
選択肢
- ハグミーと叫ぶ
- 自販機にハグする
- 自販機にお年玉をあげる
解説
正解は、2. 自販機にハグする!
なんと、自販機に両腕を回してギュッと抱きしめるとコーラが出てくる仕組みでした。周りの人は「なにやってるの!?」と驚き、さらにコーラが出てくるのを見て拍手喝采。ちょっと恥ずかしいけれど「ハグってけっこう幸せな気分になれるよね」というメッセージを発信していました。
マーケティングの狙い
- アジア圏ではハグ文化が薄い分、インパクト&話題性が高い
- ハグは「ハッピー」や「仲間意識」の象徴。好感度アップにつながる
- SNSの写真映えを狙い、拡散力を向上


シェアコークはどんなキャンペーン?
コカ・コーラのボトルラベルに施された、ある仕掛けが世界中で話題を呼びました。それは一体、どんな仕掛けだったのでしょうか?
選択肢
- ラベルを引くとプラネタリウム映像が流れる
- ボトルのラベルに人の名前が印刷されている
- フタを開けるとおみくじが出てくる
解説
正解は、2. ボトルのラベルに人の名前が印刷されている です。
通称「シェアコーク(Share a Coke)」と呼ばれ、もともとはオーストラリアで始まりました。国や地域に合わせて「ジェイク」「ダン」「キャサリン」など、その国でよくある名前がずらりと印刷された特別ボトルが展開され、コンビニの棚に多種多様な名前が並ぶ光景が話題に。
「私の名前がない!」という問い合わせが相次いだこともあり、キャンペーンはどんどん拡大。大切な人へのプレゼントやイベントのギフトとしても人気を博しました。
マーケティングの狙い
- 自分や友達、家族の名前入りコーラを手に取る特別感
自分専用、または親しい誰かの名前をプレゼントできる「パーソナライズ感」が強く、“ただの炭酸飲料”ではなく“ギフト”としての印象づけに成功しました。 - イベント需要・SNS映えを意識
結婚式・誕生日・卒業式などの記念日需要にもマッチ。写真や動画をSNSに投稿する際、名入りコーラは格好の“撮れ高”を提供してくれました。 - グローバル展開と地域ごとの多様性
オーストラリア発祥のキャンペーンでしたが、「おもしろい!」「欲しい!」という声が国境を越えて広がり、日本を含むさまざまな国で独自に名前を追加・展開していきました。

インド&パキスタンの国境をつなぐ自販機とは?
これが一番感動的!インドとパキスタンは歴史的にも政治的にも複雑な関係。そんな2つの国をまたいで置かれた自販機がありました。この自販機がもたらしたものはいったい何だったのでしょうか?
選択肢
- テレビ電話で会話するとコーラが出る
- 同じジェスチャーをするとコーラが出る
- それぞれの国境を塞ぐ
解説
正解は2. 同じジェスチャーをするとコーラが出るです。
巨大な液晶パネルがはめ込まれた自販機がインドとパキスタンに一台ずつ設置され、そこで表示される「ハートを描いて」「ダンスして」などのジェスチャー指令を、同時に両国の人がやり遂げるとコーラがもらえる仕組みでした。言葉が通じなくても、同じ動きで“ココロ”は通じる!というメッセージが世界中で感動を呼んだんです。
マーケティングの狙い
- 国境をまたいだ大掛かりな仕掛けでニュース性抜群
- 「コカ・コーラ=人々をつなぐ」というブランドストーリーを強調
- 動画映えするため、SNSやニュースで拡散されやすい


コカ・コーラが織りなす感動マーケティング
最後に、これらの事例から見えてくる「コカ・コーラ流マーケティング」のエッセンスをまとめてみましょう。
- 1. ハピネス(幸せ)とシェア(共有)
- 「誰かと一緒に楽しむ」という要素を大切にし、“コカ・コーラ=ハピネス”のイメージを定着。
- 2. 小さな驚きが大きな拡散につながる
- フタが開かない仕掛けやハグなど、ちょっとしたおもしろさから大きなバイラルを生む。
- 3. 体験・参加型マーケティング
- 見ているだけではなく、実際に触れて体験することで強い印象を残し、SNS投稿も促進。
- 4. コスト以上の波及効果
- ユニークなアイデアが話題になり、広告費以上のニュース・SNS露出を獲得。
コカ・コーラ社の感動マーケティングクイズ
いかがでしたでしょうか?
ユーモア満載の仕掛けで、人と人との距離をグッと近づけるコカ・コーラのマーケティングは、見ているだけでもほっこりしますよね。あなたの周りにも、友達や家族と一緒に「シェア」したくなるコーラ好きがいるのではないでしょうか。
この記事を読んだあなたにも、ぜひ「ハピネス」と「シェア」の心が届きますように!ありがとうございました。
最後にコカ・コーラ社のミッションステートメントを紹介します。
To refresh the world in mind, body and spirit.
To inspire moments of optimism and happiness through our brands and actions.
To create value and make a difference.
(世界中の人々の心身をリフレッシュし、私たちのブランドと活動を通じて楽観と幸せの瞬間を生み出し、社会にとって価値のある存在となる。)
コカ・コーラ社のミッションステートメント
ここで特に注目なのが「inspire moments of optimism and happiness(楽観と幸せの瞬間を生み出す)」という部分です。
「コーラを売るのではなく、人々に幸せやポジティブな体験を提供する」という考え方が、明確に打ち出されていますね。
記事執筆 赤髪(戦闘中)

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