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【脱フォロワー至上主義】CAPEX思考で“残る”SNS運用を設計せよ!

フォロワー数だけに頼らない、資産を残す運用へ

SNSは流れるメディアだ。
成果はフォロワー数として目に見える。バズれば嬉しいし、まわりに認めてもらえる。しかし、トレンドは毎月変わるし、ウケる構成も変わる。

そんななか、10年も20年も必死に運用し続けるのは正解なのだろうか?

私は、トレンドを追いかけるようなSNS運用は2年が限界だと考えている。
それ以上続けるには、よほど広告予算が潤沢であるか、もしくは口コミだけでお客様が自然と増え続ける状態になっていなければ、心も予算も持たない。

だからこそ、ある一定のタイミングからはCAPEX思考型のSNS運用を取り入れるべきだと思う。

この記事は、2025年7月20日noteに投稿したものです。
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🔗noteはこちらから見れます。 

SNS運用の2つの思考型

SNS運用には、大きく2つの思考型がある。長瀬さんからもらったヒントのもと、自分なりに整理してみた。

  1. OPEX型運用(経費的・短期重視)
    これからSNS運用をはじめる人にはこれが必要。投稿を積み重ね、試行錯誤しながら数字を追いかけるフェーズ。SNSにおいて、発信を見てくれる人が一定数いないといいね数やシェア数は増えないため、認知を広げるために必要なフェーズだ。
  2. CAPEX型運用(資産的・長期重視)
    投稿そのものではなく、運用に関わる副産物を残していくフェーズ。ファンができてきたら、意識する必要があるフェーズ。何年も数字を追いかけ続けているようでは、心が疲弊する。

OPEX的な動きは立ち上げ期には欠かせない。
トレンドに乗る、動画を量産する、フォロワーの反応を見るなど。
すべては認知の獲得と、投稿ノウハウの蓄積に必要だ。

でもそれだけをずっと続けると、「毎月消費しているだけ」の運用になる。
どれだけ投稿しても、翌月にはまたゼロからスタート。
担当が変わればやり方もリセット。過去の学びも引き継がれない。

CAPEX思考で、残るSNS運用へ

CAPEXとは、本来、資本的支出のことをいう言葉だ。建物やシステムなど、将来の利益につながる資産として扱うものを指す。

SNS運用でも同じ考え方ができる。

たとえば…

  • 社員紹介の投稿 → 採用パンフレットや社内広報に転用
  • 撮影した動画素材 → ファンイベントやブランド映像の素材として再利用
  • 投稿反応の蓄積 → 自社コピーライティング辞書として展開
  • ハッシュタグや競合調査 → マーケ資料に組み込めるリサーチ資産に
  • LINE公式の追加時ギフト → 今後のセミナー特典などに使用

投稿そのものが一過性だったとしても、運用過程で得たものを「資産」として蓄積できるかどうか
ここが、OPEX型とCAPEX型の分かれ道だ。

フォロワー数は結果であって目的ではない

SNSの運用目的がフォロワー数を増やすことになってしまうと、手段が目的化する。でも本来、SNSは事業のどこかを良くするための手段であり、投稿はその一部にすぎない。

フォロワーが何人いようと、

  • 社内にノウハウが残っていない
  • 投稿の方向性が毎回ぶれる
  • どんな言葉が響いたか分析されていない

という状態では、運用に使った時間と予算は、すべてその場限りの消費で終わる。

資産が残る会社は、長く強い

SNS運用で資産が残る会社は、時間が経つほど強くなる。

  • 担当が変わっても引き継ぎがスムーズ
  • ノウハウが蓄積され、判断が早くなる
  • コンテンツの再利用が効き、制作コストが下がる
  • SNS以外の部署(営業・採用・広報)にも良い影響を与える

そしてなにより、「運用していて意味がある」という実感が残る。

SNSは運用して終わりじゃない

投稿数を積み重ねるだけではなく、そこから何が残せるかを考えるフェーズへ。これが、フォロワー数やバズに振り回されずに、SNSを事業の一部として育てる鍵になる。

OPEXだけでは、心がすり減る。
CAPEXだけでは、空気を読み損なう。

だからこそ…
短期の反応を取りにいくOPEXと、長期で残す仕組みを整えるCAPEX。
この2つを行き来しながら設計するSNS運用こそが、これからの時代に合った持続可能なSNS活用の在り方だと思っている。持続可能!


執筆:赤髪 / SNS戦略家
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